新人からベテランまで、介護の現場で躍進するインドネシア人実習生たち

キーワード: 2026年3月1日  インドネシア、ゆうゆう、介護福祉士、日本語能力試験、特定技能実習生

インドネシア人実習生たち

インドネシアで「フジアカデミー」という日本語学校を7校運営し、日本での就労を目的とした外国人の人材を育成。さらに、登録支援機関・管理団体の運営など、トータルサポートを大切にしながら外国人雇用支援事業を行う国際事業部ですが、キャレオス社内でも外国人の人材が多数活躍しています。

今回は介護福祉の現場で活躍する2人のインドネシア人スタッフさんにインタビュー。来日2年目を迎えるシンタナさんと、6年目のベテラン・アグスさんに「Youは何しに日本へ!?」「日本で働くって実際どうなの!?」などなど、お話を伺いました。

シンちゃんの愛称で親しまれる、穏やかな人柄と笑顔が魅力。来日2年目の頼れるホープ!

ノビヤンティ シンタナ ウタミさん(2025年3月来日 / ナーシングホーム ゆうゆう金丸)

Q. なぜ日本で働きたいと思ったのですか?

日本は安全で、働きやすい国だと思ったので来ました。インドネシアで大学を卒業して、銀行で働いていました。その後、フジアカデミーで1年間ぐらい勉強しました。介護のことは何も知らなかったので、入学前にはインドネシアの病院で2ヶ月くらい働きました。フジアカデミーで日本語と介護のことを勉強して、とても面白いと思いました。

吉岡さん(副施設長):シンちゃん(シンタナさんの愛称)はインドネシアの病院で介護福祉の勉強をするために、看護婦さんのお手伝いをしながら経験を積まれたそうです。とても真面目で一生懸命。社会人としての経験も生かされているように思います。

Q. 日本の印象はいかがですか?

日本は本当にきれいです。インドネシアの街にはゴミが落ちていたりするけど、日本の街はすごくきれい。思っていた通りで、実際に来てがっかりすることは何もなかったです。冬の寒いときは困ったけど、寒さにも少しずつ慣れてきました。食べ物もおいしい。でも、私たちインドネシア人はスパイスや辛いものが好きだから、インドネシア料理を毎日自分で作っています。

吉岡さん:ゆうゆうでは月に1回、利用者さんにイベント食を提供する日があるのですが、シンちゃんがナシゴレンを作ってくれました。利用者さんも珍しがりながら、おいしいと言って食べてくれましたね。

Q. 休みの日はどんな過ごし方をしていますか?

福山駅のあたりに遊びに行ったり、家でゆっくり過ごしたりします。遊びに行くときは、実習生の仲間と買い物をしたり、UFOキャッチャーをしたりします。私は少し離れたところに住んでいるので、みんなの寮へ遊びに行って、一緒にご飯を食べることもあります。

吉岡さん:施設や寮の周辺にはお店があまりないので、月に1回はインドネシア人スタッフたちを車に乗せて買い出しに行きます。ゆうゆうの中でもここが一番北部にあるのでちょっと不便だと思うんですけど…みんながんばってくれてありがたいです。

Q. 日本で介護の仕事をしてみてどうですか?

職員さんや利用者さん、みんな優しいです。みんなが“シンちゃん”と呼んでくれてうれしい。来たばかりのときは、何もできなかったけど、職員さんが一生懸命教えてくれたから、少しずつ覚えて仕事ができるようになりました。介護の仕事や勉強は難しいけど、面白い。人と話すことが好きだから、利用者さんと話したり、一緒にゲームをするのが楽しいです。何を言っているか分からない時もあるけど、「教えてもらっていいですか?」と聞いて教えてもらいます。

介護の仕事をしていて良かったことが、いっぱいあります。利用者さんからうれしいことをたくさんもらいました。インドネシアのお母さんに会いたいときも、利用者さんがいてくれるから。利用者さんのことをお母さんのように思うときもあります。

吉岡さん:シンタナさんは熱心なので、一つひとつ確実に覚えてくれて、あっという間に頼れるスタッフの一人になりました。落ち着いた優しい人柄で、利用者さんとも目線を合わせて笑顔を見せてくれる。利用者さんに安心感を与えてくれるスタッフです。とにかく素直で熱心。コツコツと自分のペースで努力できて、物静かですが細かい部分に気づいてスッと動いてくれるので助かります。私たちも見習うべきところがたくさんあります。

Q. これからの目標を教えてください。

3月に日本に来て、2週間研修をして、「ゆうゆう金丸」へ配属されました。インドネシアでも勉強してきたけど、最初は日本語もうまく話せませんでした。2025年12月に日本語能力試験のN3に合格したので、今年はN2に合格したいです。そのために、今も勉強をがんばっています。

吉岡さん:シンちゃんはすごくがんばり屋さんで、日本語の単語をノートに書いて自作の単語帳を作って、夜勤の合間などにも日本語の勉強をしているんです。日本語の習得もすごく早い!

今年、N2に合格すること。そして、いつか介護福祉士の資格を取るのが夢です。お金を貯めて、休みの日には東京、大阪、京都など、いろんなところへ行ってみたいです。

日本人に負けない知識と技術。持ち前のポジティブさで副主任を務める実習生の星

イ ケトゥット アグス プルナ ウィジャヤさん(2020年11月来日 / ゆうゆう御幸 副主任)

Q. なぜ日本で働きたいと思ったのですか?

高校生の時、フジアカデミーの校長先生が広報に来られて、「日本に行こうかな」と思ったのが始まりです。日本のアニメをよく見ていたので、いつか日本に行ってみたいと思っていました。もともと医療や福祉にも興味があったので、インドネシアで看護専門の高校を卒業し、すぐにフジアカデミーに入学。日本語の勉強と介護の勉強を半年ほどして、介護の特定技能試験に合格しましたが、コロナ禍に突入してしまい…。2020年4月の予定でしたが、実際は11月に来日しました。

Q. 日本での生活はいかがですか?

日本に来て、文化や風習の違いで困ったことはありません。これまで出会った日本人はみんな優しく受け入れてくれました。「勤務先は田舎ですよ」と聞いていたのですが、思ったより全然! 私の地元よりずっと街です。車の運転ができないのですが、電車やバスなど交通も便利で、思ったより住みやすかったです。

休みの日には、ゲームやギターの弾き語りをしてリフレッシュしています。インドネシア出身の仲間が社内にもいますし、社外の人たちともつながりがあり、インドネシアコミュニティが少しずつ広がっています。同郷の仲間と東京ディズニーランドや関西万博にも行きました! これまで大変なことはたくさんありましたけど、帰りたいと思ったことはありません。

介護の仕事ではコミュニケーションが一番重要です。方言もあるし、利用者様への対応に困ることはありましたが、周りの職員さんがサポートしてくれました。その気持ちに応えたいから、一生懸命日本語の勉強をしました。職員さんが日本のおかずを持ってきて分けてくれたり、みんな本当に優しくて、この会社で良かったと思います。

Q. 日本で介護の仕事をしてみてどうですか?

特定技能実習生として「ナーシングホームゆうゆう高木」に配属されて、3年間勤めました。その後、新設された「ゆうゆう御幸」へ異動し、今に至ります。2021年に日本語能力検定N3を取得し、2022年にN2、その後実務者研修を受けて2023年に介護福祉士の資格を取得。実習生としての期間を終えて、介護福祉士のビザで日本に滞在しながら働いています。

実習生を終えるタイミングで帰国することも考えたのですが、まだここで成長できるな、したいなと思い日本に残ることを決めました。2年前から「ゆうゆう御幸」の副主任を務めています。業務の調整をしたり、勤務表を作ったり、職員のサポートをするのも私の役割。最初に話をいただいたときは少し不安もありましたが、やってみようと思いました。ただ働いて国に帰るのはもったいない、できることは何でも学んで取得して帰ろうと思っています。

Q. 介護職の魅力を教えてください。

ジョークを言うのが好きなので、利用者様が笑ってくれるとうれしいですね。方言も大体理解できるようになりましたし、ジョークも通じます! 備後弁になじみすぎて、標準語を忘れてしまいそうです(笑)。日本語で資格の勉強をしたり、試験を受けるのは大変ですけど、楽しいからがんばれるのかな…。できることが増えるのは楽しいですよ。

Q. 委員会活動でも活躍中だそうですね。

昨年から「ヒロネシア委員会」がスタートし、委員長を務めています。インドネシア実習生たちのモチベーションアップにつながったり、日本の文化を知ってもらえるようなイベントやプログラムを実施しています。現在はインドネシア実習生向けの行事が多いですが、今後は日本人の職員さんにも参加してもらって、交流できるような企画をしていきたいですね。まだまだ認知度も足りないので、広報に力を入れて、もっとたくさんの人に活動を知ってもらいたいです。

Q. これからの目標を教えてください。

先日、認知症介護基礎研修を受けました。ケアマネージャーにも挑戦したい気持ちはありますが、漢字が多いので難しそうです…。しばらくはこのまま「ゆうゆう」で働きたいです。副主任としての役割をもっと理解して、責任感を身につけたいとも思っています。結婚したり、いつかはインドネシアに帰りたいという思いもありますが、可能であればインドネシアでも介護の仕事を続けたいです。もし、ゆうゆうのインドネシア支店ができたら、ぜひ働きたいですね!

Q. 実習生としてがんばる後輩たちにメッセージを!

落ち込んだり、インドネシアに帰りたいと思うこともあると思いますが、「なぜ日本に来ようと思ったのか」という最初の気持ちを思い出してほしいです。どこにいても大変なことはあります。せっかくいろんな経験ができるのに、あきらめてしまうのはもったいないです。まだまだ経験できることはたくさんありますから、一緒にがんばりましょう!