利用者に寄り添うマッサージで心も体も解きほぐす ―「ゆうゆう」の鍼灸・マッサージの仕事

キーワード: 2026年7月1日  マッサージ師、ゆうゆう、鍼灸・マッサージ、鍼灸師

~ベテラン×若手が語る!「ゆうゆう」の鍼灸・マッサージの仕事~

「ゆうゆう」では、国家資格を持つスタッフが自宅や施設を訪問し、鍼灸やマッサージを行うサービスを行っています。現在6名の鍼灸師が在籍し、精力的に活動中。今回は、この道37年の大ベテラン・山﨑仁美さんと若手のホープ・下井洋人さんにお話を伺いました。

鍼灸師の下井洋人さん(左)と山﨑仁美さん(右)

Q. 鍼灸・マッサージの仕事に就こうと思ったきっかけは?

山﨑:私は1kgもない未熟児で生まれ、内臓機能が弱く、幼少期は病院へ通う日々でした。父と祖母が病気になった時、良い鍼灸師と出会い奇跡的に回復したことをきっかけに、私も鍼灸に通うとみるみる元気になったんです。自分も困っている人の役に立てたらと、鍼灸の大学に進学。接骨院や個人病院、自宅で経験を積み、40歳の時にキャレオスに入社しました。

下井:僕は高校時代に陸上部で短距離走をしていた時、トレーニング中に腰を痛め、まともに立ったり、歩いたりができなくなったんです。地元の鍼灸治療院に通ったら良くなった経験から、自分もリハビリのお手伝いができたらと思い専門学校へ。キャレオスには新卒で入社し、今年で4年目になります。

Q. どんな仕事ですか?

山﨑:利用者さんの自宅や「ゆうゆう」の施設・他事業所を訪問し、鍼灸やマッサージを行います。基本は週1回、施術時間は約20分。前もって「肩が上がりにくい」「腰痛がひどい」などの状態をヒアリングし、できるだけ得意なスタッフが担当します。お悩みの箇所を中心に全身をマッサージ。体が硬いと心も固くなるため、全身をゆるめてあげると気持ちが前向きになれるんです。

下井:毎日10人ほど担当しますが、一人ひとりの状態や性格に合わせた施術を心がけています。緊張すると筋肉が硬くなるため、堅苦しい雰囲気にならないようにすることも大事。施設の場合は、オープンスペースで施術することが多いので、楽しく会話しながらマッサージを行います。利用者さん同士の会話にもつながればいいなと思って。

Q. やりがいを感じるのはどんな時ですか?

山﨑:利用者さんには、「私たちがついているから大丈夫」「一緒に頑張りましょう」という気持ちで接しています。元気になっていく姿を見るとうれしいし、達成感につながります。「良くなってきたよ」という言葉がこれまで未熟な私を支えてくれました。利用者さんやご家族から信頼してもらえるよう、今も勉強の毎日です。

下井:施術により、利用者さんが変わっていくのが喜びです。体が良くなるだけでなく、表情も明るくなっていくんです。大切にしているのは、コミュニケーション。会話をしながら「この人は、これはOK、これはNG」という部分を見極めていきます。

Q. 心に残っているエピソードがあれば教えてください。

山﨑:認知症状のある方が、施術中に会話をしていると正気に戻られることがあります。「娘に毎日会えなくても、山﨑さんが架け橋になってくれる」と言ってもらえ、それを娘さんに伝えると涙され、面会につながるということがありました。私たちが間に入ることで、ご家族との心のわだかまりが解けることもあります。心も体も解きほぐす、改めてこの仕事の良さを実感しました。

下井:「ゆうゆう」に入居されていた方で、2年ほど担当させてもらいましたが、認知症が進む中で僕のことを覚えてくれ、会うと手を振ってくれていました。体が弱っている時も、「〇〇さん、来ましたよー」と声をかけると手を握り返してくれて。良い関係性が築けていたと思います。

Q. どんな鍼灸師・マッサージ師を目指していますか?

山﨑:喜んでくれる人がいる限り施術を続けていくのはもちろん、「年だから…」とあきらめている人たちに、「こういう方法があるよ」と地域のサロンなどで伝えていきたいです。下井くんのような若手を育て、次の世代にバトンをつなぐことも目標です。

下井:人の心に寄り添える施術者です。人間同士なので相性はありますが、例え相性が悪くても寄り添う方法を考え、施術していく中で仲良くなっていきたいです。一期一会の出会いを大切にしていきたいですね。

― 施術のようす ―